薬屋のひとりごとの宦官とは?纏足とは?冬虫夏草など気になる言葉

薬屋のひとりごとの宦官とは?纏足とは?冬虫夏草など気になる言葉

「薬屋のひとりごと」の舞台は、とある架空の国とされていますが、猫猫(マオマオ)などの登場人物の名前や宦官(かんがん)という言葉など、どこか中国をイメージする世界観がありますよね。

そこで、ここでは「薬屋のひとりごと」の中で気になったワードをまとめました。(ネタバレ含む)
宦官や纏足(てんそく)など、気になる言葉があれば目次より飛んでみて下さいね。

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宦官(かんがん)

「薬屋のひとりごと」で最初は後宮が舞台となっていることもあり、宦官(かんがん)の男性が複数でてきます。

例えば、

壬氏(じんし):後宮管理を担当しているため、他人からは宦官と認識されています。壬氏の場合は、本来の身分というものがあるので、実際は宦官ではなく、男性機能を低下させる薬を飲んでいるだけだと思われますが。
高順(がおしゅん):壬氏と同じく宦官と認識されてはいますが、こちらも本来の役職があるため、実際は宦官ではなく、男性機能を低下させる薬を飲んでいるだけ。
羅門(るぉめん):猫猫の養父で、昔後宮にいたことがあるので、宦官。
虞淵(ぐえん):後宮の医官で宦官。猫猫は心の中で「やぶ医者」と呼んでいる。

宦官とは、去勢された男性で、かつ国家機関に仕える者のことです。
猫猫がひそかに「タマナシ」と表すこともありますが、生殖に必要な部分を切り離し、生殖不能にすることをいいますね。

後宮というところは、皇帝の后や側室などが住むところなので、当然男子禁制。皇帝以外の子ができてしまっては困ります。とはいえ、後宮であっても男の力が必要な部分も多いため、生殖不能になった男性ならば後宮に入ることができるというわけです。

ただ、宦官になるのって、結構命がけだったといいますか、今より医療は発展していないでしょうから、切り離した傷口から細菌が入ったりと、死んだりする人も多かったはずです。

ここからは「薬屋のひとりごと」の宦官とは関係ない話になりますが、「薬屋のひとりごと」で出てくる宦官は常識的な人ばかりですが、実際に昔いた宦官はそうではない人もいました。

宦官になったとはいえ、性欲が無くなるかというと別の話で、妃や女官との肉体関係があった人もいるんだとか。まあね、タマナシでも関係を結ぼうと思えば、やり方は色々ありますしね。生殖不能なので子供ができることはないのでしょうが、女遊びを楽しむことはできるということです。

また、富や権力を握る宦官もいるので、いじめやパワハラなんて日常茶飯事でしょうし、国を動かす力のある宦官もいたので、国が乱れ、元をたどれば宦官がきっかけで滅亡した国もあるようですよ。
国の王や皇帝の中には、政治に全く興味がなく、全て宦官や部下に任せてた人もいるらしいですからね。そうやって宦官が権力を握れば、そりゃあ国が腐敗するってものです。

そう考えると、恐ろしいですねー宦官って。
ただ、宦官だけでなく、どの世界でも力を持てば私欲に走る人もいるわけで、そういう意味では、宦官の世界だけの話ではないのですが。

とまあ宦官のちょっとした裏話をしましたが、宦官が怖いか怖くないかは、結局その人柄次第ということでしょう。

纏足(てんそく)

漫画「薬屋のひとりごと」の4巻あたりで、後宮の外堀で女官の水死体が見つかりますが、その女官が纏足(てんそく)でした。

昔は小さい足ほど美しいと考えられていたようで、小さい頃から足に布を巻いて大きくならないようにした風習だそうです。

骨なども変形するので、纏足でない人のような普通の歩き方はできず、バランスとるのが難しいことでしょう。

こういう小さい足が女性の魅力とされ、昔のある時代では纏足でないと結婚できない場合もあったのだとか。
うーん、そんな時代があったなんて、どう考えても不便というか、不健康というか、普通に生活するだけでも大変そうですね。

纏足の風習は時代の流れと共に減っていますが、日本に住む中国人の友人に聞いたところ、遠い親戚のおばあちゃんは纏足だったと聞いて、実はそこまで古い話でもないのだと思いました。

冬虫夏草(とうちゅうかそう)

猫猫が壬氏にもらって、めちゃくちゃ喜んでいた冬虫夏草(とうちゅうかそう)

冬虫夏草とは、土の中にいる昆虫などに寄生したキノコの一種らしいです。
虫から枝のようなものが生えたような物体で、冬は虫の形、夏になったら草になる(草が生える)と考えられたため「冬虫夏草」という名なのだそうだ。

冬虫夏草は薬用として漢方に使われたり、食用として薬膳料理とか健康食品に使われたりと、使い道はたくさんありそうです。
そりゃあ猫猫が喜ぶはずですな。

冬虫夏草は現在でも実際に使われている現在進行形の素材です。

牛黄(ごおう)

馬の鼻先に人参をぶらさげるように、壬氏が猫猫にぶらさげたのが牛黄(ごおう)でした。
猫猫ったら、現金なヤツ(笑)

牛黄とは、牛の胆石のこと。
千頭に一頭ほどでしか発見されないとされ、すごく希少価値があるのだとか。

古くから薬として用いられていて、現在でも薬として使われています。
今の方が牛の生活環境が良くなっているようで、昔より胆石ができる牛が減って、さらに貴重なものとなっているそうです。

人間と同じで、胆石はできないほうがいいのだけど、薬が取れないっていう話になると複雑な気持ちにもなる、私の勝手な気持ちです。牛さん勝手でごめん。

まあ、そんなこんなで、猫猫が興奮するくらい欲しい牛黄の話でした。

まとめ

「薬屋のひとりごと」にまつわる気になるワードについてでした。

宦官、纏足、冬虫夏草、牛黄など、普段生活している中では出ないワードなので、「薬屋のひとりごと」は漫画読んでるだけで勉強になりますね!

他にも気になるワードがあったら、随時ここに更新していこうと思います。

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